てのひらワークス
CRAFT ブラック
幼い頃、憧れた、アルプスの少女ハイジが履いていた木靴のようなフォルムの革靴。
アッパーにはブラックのキップシュリンクレザーを、足の当たる裏にも表革が使用されています。キップシュリンクレザーはタンニン鞣し仔牛革で、コシがあり丈夫であるという表現が相応しい革。
シュリンク加工を施すことで一度全体を柔らかくし、靴に仕立てていく過程で必要なところに、硬さとハリをつくり、メリハリある足馴染みのよい革になっています。また、表面の手触りも心地よく、ナチュラルな仕上げゆえ、使うほどに風合が増し、お手入れが楽しくなります。
踏んでも、ちょっとやそっとではビクともしない、頑強な作りのかかとは足入れのよさをサポートし、そっと包んでくれます。
足入れをする際は履き口が狭いため、窮屈に感じるかもしれませんが、スポッと入ると、この靴特有の足と靴が一体化する感触を感じていただけます。足裏に吸い付くようにオリジナルシューベースがフィットします。履き馴染んでいくごとにこの革製のシューベースが足の型を覚えていき、手放すことの出来ない一足に育っていきます。
ソールは厚みと軽さをバランスよく兼ねた、ビブラムソールを使用。タウンユースはもちろん、長時間歩いても疲れない靴をお探しの方に特にオススメしたい1足です。
こちらのCRAFTは履き口が調節できない靴です。足の形によって選ぶサイズも変わり、特に甲高、幅広の足の方はサイズ選びが難しいこともございます。一度店頭でご試着いただきますか、当店までご相談の上でご検討くださいませ。フィットした時の靴との一体感は他には感じられないものです。
革について
天然素材ならではのシワやキズ、血筋など風合い豊かな表情を持っています。
商品について、ご不明点等ありましたら、お気軽にメールもしくはお電話にてお問い合わせ下さい。
color : black
material : calf leather
てのひらワークス
初めてアトリエを訪れてから3年が経ち、ようやくみなさんにお披露目することが出来ました。
てのひらワークスは小林智行さん、恵子さんご夫妻が営む手作り靴屋です。ひとりひとりの足に合わせた、フルオーダーメイドシューズ(誂え靴)を中心に、足に障害のある方を支える、ライフサポートシューズ(救う靴)を大切に作っています。
ご夫妻の考えを尊重しつつも、どうにかわたし達のお客様にお届け出来ないか、相談を重ねてきました。取り扱いの型数を絞り、小林さんにスタッフの研修をお願いし、みんなの理解を深めることで少しずつ歩みを進めてきました。
わたしたちの足を包み、支え、前ヘ前へと次の一歩をサポートしてくれる、てのひらワークスの靴。力強い意志が深いシワとなり、刻まれて、健やかな身体をつくり、さらには、健やかな暮らしのひとつ、愛着ある道具になることを願っています。